
花火大会や音楽フェス、スポーツイベントなどではスマートフォンの通信が極端に遅くなることがあります。これは故障ではなく通信の混雑が原因です。
普段は問題なく使える携帯回線でも数万人〜数十万人が一度にスマートフォンを使うと基地局の通信容量を超えてしまうことがあります。
こうした状況に対応するため携帯キャリアは 移動基地局(移動基地局車) を用意しています。
移動基地局とは
移動基地局とは、トラックやトレーラーなどに携帯電話の基地局設備を搭載し、必要な場所に運んで 臨時の基地局として運用できる車両です。
日本では次の携帯キャリアが保有しています。
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NTTドコモ
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KDDI
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SoftBank
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Rakuten Mobile
イベント会場や災害現場などで通信需要が急増したときに出動し、通信容量を一時的に増やす役割を持っています。

楽天モバイルの移動基地局車
出典:楽天モバイル公式サイト
どんなときに出動する?
移動基地局は主に次のような状況で運用されます。
① 大規模イベント
例えば花火大会・音楽フェス・スポーツ大会・年越しイベントなどでは数万人〜数十万人が一斉にスマートフォンを使用します。
特にSNS投稿、写真や動画のアップロード、ライブ配信などが集中するため通常の基地局だけでは通信容量が不足することがあります。
このような場合、キャリアは 事前に移動基地局を配置して通信容量を増強します。
② 災害で基地局が停止した場合
地震や台風などで基地局が被災した場合、移動基地局は 通信復旧のために派遣されます。被災地では停電、回線断、基地局設備の破損などによって通信が使えなくなることがあります。
そのためキャリアは移動基地局を現地に送り、代替基地局として通信を復旧させます。
実際に災害時には各社の移動基地局が被災地へ派遣されています。例えば2024年の能登半島地震では、Rakuten Mobile も移動基地局を派遣して通信復旧を行いました。
③ 通信障害の緊急対応
大規模な通信障害が発生した場合にも、移動基地局が使われることがあります。
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基地局設備の故障
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伝送回線の断線
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電源設備のトラブル
などで通信が停止した場合、臨時基地局として通信を補うことがあります。
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移動基地局の装備
移動基地局車には次のような設備が搭載されています。
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無線装置(基地局装置)
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高さを上げられるアンテナポール
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衛星通信やマイクロ回線
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発電機
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バッテリー
アンテナを数十メートルの高さまで上げることで周囲のスマートフォンと通信できるようになります。
実はキャリア同士で訓練している
日本ではNTTドコモ・KDDI・SoftBank・Rakuten Mobileなどの通信事業者が 共同で災害対応訓練を行っています。
災害時には移動基地局を迅速に展開する必要があり、燃料供給や設備輸送などを共同で訓練して通信復旧体制を強化しています。
スマホ通信は「人の集まり」で変わる
スマートフォンの通信速度は、基地局の場所だけでなく 人の密集度にも大きく影響されます。
普段は問題ない場所でも花火大会・フェス・スポーツイベントなどでは通信需要が急増します。こうした状況を支えるため携帯キャリアは 移動基地局という“臨時の基地局”を用意しているのです。