世界の携帯通信「世代地図」 ― 2G・3G・4G・5Gは今どこで使われているのか ―

スマートフォンの通信はよく2G → 3G → 4G → 5Gという「世代」で語られます。日本ではすでに3Gがほぼ終了し、現在は4Gと5Gが主流の時代になりました。

しかし世界全体を見ると状況はかなり違います。

実は今でも

  • 2Gが現役の国
  • 3Gが主力の地域
  • 4Gが普及途中の国

などがあり通信世代はまだ完全に統一されていません。

この記事では世界の通信事情を「携帯世代地図」として整理しながら解説します。

目次

携帯通信の世代とは?

まず通信世代の特徴を簡単に整理します。

世代登場時期主な用途最大速度(理論値)
2G1990年代音声・SMS約0.1〜0.2Mbps
3G2000年代メール・Web約14Mbps
4G2010年代動画・SNS100Mbps以上
5G2020年代高速通信・低遅延1Gbps以上

現在のスマートフォン通信の中心は4G(LTE)です。

そして5Gが世界中で拡大しています。

世界の携帯世代地図(ざっくり分類)

地域ごとの通信世代を整理すると次のようになります。

地域主流世代
日本・韓国4G / 5G
ヨーロッパ4G / 5G
アメリカ4G / 5G
東南アジア3G / 4G
アフリカ2G / 3G

つまり世界全体ではまだ2Gや3Gが完全には消えていません。

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まだ現役の「2G通信」

意外に思われるかもしれませんが2Gネットワークは現在でも世界各地で稼働しています。主な理由は次の3つです。

① 安価な携帯電話

発展途上国では

  • フィーチャーフォン
  • 超低価格スマートフォン

が多く使われています。これらの端末は2Gのみ対応というケースも少なくありません。

② IoT機器での利用

2Gは通信速度こそ遅いものの

  • 消費電力が低い
  • 技術が成熟している
  • モジュールが安価

というメリットがあります。

そのため

  • 決済端末
  • 自動販売機
  • GPSトラッカー
  • 車両管理システム

などの IoT機器で今でも広く使われています。

③ 基地局のコスト

通信インフラが十分整っていない地域では2Gの方が設備コストが安いという理由もあります。特に人口密度の低い地域では2Gネットワークが維持されていることがあります。

2G通信の速度はどれくらい?

2Gの代表的な通信方式は

  • GSM
  • GPRS
  • EDGE

です。

速度の目安は次の通りです。

通信方式最大速度
GPRS約56kbps
EDGE約236kbps

理論値でも約0.2Mbps程度です。現在の通信と比較すると次の通りです。

通信速度
2G0.2Mbps
3G14Mbps
4G100Mbps以上
5G1Gbps以上

2Gは現在の通信と比べると数百〜数千倍の差があります。

日本は2G終了が早かった国

日本では比較的早い段階で2Gが終了しました。

キャリア2G終了
ドコモ2012年
au2012年
ソフトバンク2012年

その後、日本では3G → 4G → 5Gへの移行が急速に進みました。

世界では3Gも終了が進んでいる

最近は 3Gネットワークの終了も世界中で進んでいます。日本では

キャリア3G終了
au2022年
ソフトバンク2024年
ドコモ2026年3月末

3Gで使っていた周波数は4G・5Gに再利用されています。

iPhoneと2Gの関係

「最近のスマホは2G非対応」と言われることがありますが実際には少し事情が違います。

多くのiPhoneでは

  • GSM 850
  • GSM 900
  • GSM 1800
  • GSM 1900

といった 2G通信のバンドが仕様に記載されています。

つまりハードウェアとしては2G通信に対応しているモデルも多いということです。

ただし現在は日本・アメリカ・韓国・ヨーロッパの一部などで 2Gネットワーク自体が終了しています。

そのため端末は対応していても実際には使えないというケースが増えています。

初代iPhoneは2G専用だった

2007年に発売された初代iPhoneは3G非対応でした。

通信方式はGSM / EDGEのみです。

EDGEの通信速度は最大約236kbpsなので、もし現在のWebサイトを2Gで開こうとすると理論的にはページ表示にかなりの時間がかかります。

(様々な技術に対応できないため表示は難しいと思われます。)

まとめ

世界の通信世代を整理すると次のようになります。

世代現在の状況
2G発展途上国・IoTで現役
3G世界的に終了中
4G現在の主流
5G拡大中

日本ではすでに4G・5G中心の通信環境ですが世界全体を見るとまだ複数の世代が共存しています。世界の通信事情に興味を持つことで、通信事情やバンドについての理解がさらに深まります。

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