
SMSとは?
SMS(ショートメッセージ)は、電話番号を使ってテキストメッセージを送る仕組みです。
- ガラケー時代から存在
- 電話回線を利用
- 認証コード(SMS認証)で現在も活躍
ただし、できることはかなり限定的です。
- テキストのみ
- 画像送信は不可
- 既読なし
- グループチャット不可
👉 「最低限の連絡手段」
SMSは文字量により送信料金がかかる仕組みが特徴で、1~70文字:3.3円、71~134文字:6.6円、以降、約67文字ごとに3.3円追加で最大670文字まで(33円)。
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天)や格安SIMの多くで同様の料金体系となっています。
MMSとは?
MMS(マルチメディアメッセージングサービス)は、SMSを拡張した仕組みで、画像や動画を送れるようにしたものです。
■ MMSの特徴
- 写真・動画の送信が可能
- データ通信(キャリア網)を利用
- キャリアメールとして使われてきた
例:
- @docomo.ne.jp
- @ezweb.ne.jp
- @softbank.ne.jp
いわゆる「ガラケー時代のメール」
■ MMSの課題
- キャリア依存が強い
- 迷惑メールが多い
- 使い勝手が古い
「進化したが中途半端な存在」
RCSとは?
RCS(Rich Communication Services)は、SMS・MMSをさらに進化させた次世代メッセージです。
👉 「電話番号で使えるLINEのような仕組み」
■ RCSでできること
- 写真・動画の送信
- グループチャット
- 既読表示
- リアクション
■ 最大の違い
インターネット通信(データ通信)を使う
- Wi-Fiなら無料
- 大容量データ送信が可能
SMS・MMS・RCSを一覧で比較
| 項目 | SMS | MMS | RCS |
|---|---|---|---|
| 内容 | テキストのみ | 画像・動画 | すべて(LINE並み) |
| 通信方式 | 電話回線 | キャリア網 | インターネット |
| 料金 | 従量課金 | パケット通信 | データ通信 |
| 既読 | なし | なし | あり |
| グループ | 不可 | 制限あり | 可能 |
| 主な用途 | 認証コード | キャリアメール | 日常メッセージ |
👉 進化の流れ:SMS → MMS → RCS
世界では普及しているのか?
技術としては普及していたが、完全には広がっていませんでした。
理由はシンプルです。
- Android → 早期からRCS対応
- iPhone → 非対応
とOS間で分断されていた
転機:iPhoneのRCS対応
この状況を変えたのが
iOS 18です。
- リリース:2024年9月
- RCS対応開始
- その後(2025年4月のアップデート)でキャリア対応拡大
👉 AndroidとiPhoneの壁が崩れ始めた
実は前から使えてた?
■ Android
→ 以前から使えていた可能性あり
Google メッセージで自動有効化されていることも多い

■ iPhone
→ 基本は使えていなかった
👉 RCSはAndroid先行の技術だった
日本の特徴:「+メッセージ」

日本ではRCSがそのまま普及したわけではありません。NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクが共同で提供しているのが「+メッセージ」です。
👉 RCSをベースにした日本独自サービス
キャリア別対応時期
- 2018年:+メッセージ開始(Android)
- 2020年:iPhone版+メッセージ
- 2024年:iOS 18でRCS開始
- 2025年〜:キャリアごとに拡大中
👉 現在は移行期
iPhoneのRCS対応状況(2026年4月時点)
■ au系(KDDI / UQ / povo)
KDDI
- 標準RCSを比較的早く導入
- iPhone標準メッセージ(iMessage)で利用可能
👉 最も進んでいる
■ ソフトバンク
ソフトバンク
- 一部環境で利用可能
- 標準対応は限定的
👉 移行途中
■ ドコモ
NTTドコモ
- 標準RCS未対応
- +メッセージ中心
👉 独自路線
■ 楽天モバイル
楽天モバイル
- Rakuten Link(独自仕様)
OS別の使い方
■ Android
推奨:
Google メッセージ
- 既定アプリに設定
- RCSをON
👉 すぐ使える
■ iPhone
- iOS 18以降
- キャリア対応が必要
👉 基本は自動で使える
+メッセージから移行するべき?
■ メリット
- 世界標準
- iPhoneと連携しやすい
- 将来性あり
■ デメリット
- キャリア機能消失
- サポート弱い
- 相手依存
👉 長期的には移行有利
SMSの今後
👉 完全にはなくならない
■ 主な用途
- 二段階認証
- 本人確認
- OTP
■ 理由
- ネット不要
- 全端末対応
👉 インフラとして残る
MMSの今後
👉 徐々に役割終了へ
■ 理由
- キャリア依存
- 使い勝手が古い
- RCSで代替可能
今後どうなる?
- RCS → 標準化
- +メッセージ → 縮小
- SMS → インフラとして残る
- MMS → フェードアウト
まとめ
- SMS → 最低限の通信
- MMS → 過渡期の技術
- RCS → 次世代の本命
👉 電話番号だけでデータ通信ができる時代へ
最後に
「+メッセージ」が適している場合
・主要キャリア(docomo, au, SoftBank)を契約しており、家族や友人も同じ。
・日本のキャリア特有のスタンプや、公式企業アカウントとのやり取りを重視する。
「Googleメッセージ」が適している場合
・格安SIM(MVNO)や楽天モバイルを利用している。
・Androidユーザーで、世界中、あるいはiPhoneユーザーを含めた相手とリッチなメッセージのやり取りをしたい。
これまで電話番号=最低限だったものが“メインの通信手段”に戻る可能性もあります。