
スマートフォンは世界中で使われていますが、実は地球上には今でもほとんど通信できない場所が数多く存在します。
都市部では
- 4G
- 5G
- Wi-Fi
が当たり前ですが、これらは基本的に地上の基地局によって支えられています。そのため、基地局が存在しない場所や電波が届かない環境では、スマートフォンは簡単に圏外になります。
この記事では、単なるランキングにとどまらず、
- 地球規模での圏外エリア
- 海上・上空・極地の通信事情
- 建物内部での圏外対策(レピーターなど)
まで含めて解説します。
■ 世界でスマホが通じない場所ランキング
代表的な“圏外エリア”は以下の通りです。
| 順位 | 場所 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 1 | 南極 | 基地局がほぼ存在しない |
| 2 | 北極圏 | インフラ未整備 |
| 3 | 外洋(太平洋・大西洋) | 基地局から遠距離 |
| 4 | サハラ砂漠 | 採算性の問題 |
| 5 | ヒマラヤ山脈 | 地形による遮蔽 |
| 6 | アマゾン熱帯雨林 | インフラ未整備 |
| 7 | 孤立した島 | 通信設備不足 |
こうした地域では、通常の4G / 5G通信はほぼ利用できません。
■ 日本でも圏外は珍しくない
日本でも山間部では通信が難しい場所が多く、国土の30〜40%は安定したモバイル通信が困難とされています。
■ 海ではどこまで電波が届くのか
海上では遮るものがないため、電波は陸上より遠くまで届きます。
- 通常:約5〜20km
- 海上:最大30〜40km程度
■ 漁船の場合
- 沿岸(10〜20km) → 通信可能なことがある
- 沖合 → 圏外
そのため遠洋では
- 衛星電話
- 衛星インターネット
が使われます。
例:
- Starlink
- Iridium Communications
■ 上空ではスマホは使えるのか
上空でも条件次第では通信可能です。
- ヘリコプター(300〜1000m) → 接続することもある
ただし
- 基地局は地上向け設計
- セル切り替え多発
のため非常に不安定です。
■ 飛行機の通信の仕組み
機内Wi-Fiはスマホとは別系統です。
■ 衛星通信(SATCOM)
- 衛星と直接通信
- 海上・極地でも利用可能
例:
- Viasat
- Inmarsat
- SpaceX
■ 地上基地局通信(ATG)
- 地上の専用基地局と通信
- 主に北米・欧州
■ 極地ではどう通信するのか
南極・北極では
- 衛星電話
- 衛星インターネット
が主流です。
近年はStarlinkにより高速通信も可能になりつつあるのが大きな変化です。
■ 実は“建物の中”も圏外になりやすい
圏外は地理だけでなく、建物内部でも発生します。
■ 電波が遮断される主な環境
- 地下施設・核シェルター
- 高層ビル
- エコガラス(Low-E)建物
■ なぜ圏外になるのか
- コンクリート → 電波減衰
- 金属 → 電波反射・遮断
- ガラス(Low-E) → 電波遮断
■ ではどうやって対応しているのか
ここが重要です。
大規模施設では「圏外をそのままにしている」わけではありません。
■ ① レピーター(中継装置)
もっとも一般的な対策です。
■ 仕組み
- 屋外で電波を受信
- 建物内へ再送信
■ 特徴
- 比較的低コスト
- 地下や小規模施設向け
👉 いわば
“電波の延長コード”のようなもの
■ ② DAS(分散アンテナシステム)
大型施設で使われる本格的な仕組みです。
■ 仕組み
- 建物内に多数のアンテナを配置
- ケーブルで接続して均等に電波供給
■ 導入される場所
- 大型商業施設
- 地下街
- 空港
- 高層ビル
👉 建物全体を“基地局化”するイメージです
■ ③ 小型基地局(スモールセル)
■ 特徴
- 建物内専用の基地局
- キャリアが設置
■ メリット
- 高品質通信
- 混雑にも強い
👉 最近の5Gで特に重要な技術です
■ ④ Wi-Fiオフロード
■ 内容
- モバイル通信の代わりにWi-Fi使用
■ よくある例
- 地下鉄
- カフェ
- 商業施設
👉 現実的には最も広く使われている対策
■ 特殊ケース:完全遮断空間
■ 核シェルターなど
- 外部電波を完全遮断
- 意図的に圏外
👉 通信するには
- 有線
- 専用アンテナ
が必要になります。
■ 地球の大半は圏外という現実
陸地では多くの人が通信可能ですが、地球全体では大半が圏外です。
■ 今後:圏外はなくなるのか
現在は
- 衛星通信
- スマホ直接衛星通信
が進化しています。
👉 将来的には「どこでもつながる」が現実になる可能性があります。
■ まとめ
スマートフォンが使えない場所は今でも多く存在します。
- 南極・北極・外洋
- 山岳・砂漠
- 建物内部(地下・高層)
ただし建物内では
- レピーター
- DAS
- スモールセル
- Wi-Fi
などにより通信が確保されています。
そして現在は地球規模で圏外をなくす動きが進行中です。
