REDMAGICのゲーミングスマートフォン「REDMAGIC 11S Pro」は、2026年6月16日に日本で正式発売されたハイエンドモデルです。
先行予約は6月9日に開始され、日本向けモデルではSnapdragon 8 Elite Gen 5 リーディングバージョン、最大16GB RAM、512GBストレージ、7,500mAhバッテリーなど、ゲーミングスマートフォンらしい非常に高いスペックを備えています。
さらに、空冷と水冷を組み合わせた「AquaCore冷却システム」、最大144Hzの6.85インチAMOLEDディスプレイ、最大3,000Hzの瞬時タッチサンプリング、520Hzショルダートリガーなど、ゲームプレイを意識した機能が多数搭載されています。
一方、日本版ではおサイフケータイに対応し、デュアルnanoSIM、3.5mmイヤホンジャック、IPX8防水など、ゲーミングスマホとしては日常利用にも配慮された構成です。
今回は、REDMAGIC 11S Proのスペックや特徴だけでなく、REDMAGIC・nubia・ZTEの関係、対応バンド、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルとの相性についても詳しく紹介します。

出典:REDMAGIC公式サイト
REDMAGIC・nubia・ZTEとは?
REDMAGICは2018年に誕生したゲーミングブランド
REDMAGICは、ゲーミングスマートフォンを中心に展開するブランドです。
ブランドが誕生したのは2018年。
当初からスマートフォンに冷却ファンやショルダートリガーなどを搭載し、一般的なスマートフォンとは異なる「ゲーム専用機」に近い方向性で製品を進化させてきました。
現在ではスマートフォンだけでなく、
- ゲーミングタブレット
- ゲーミングPC
- キーボード
- マウス
- ゲーミングモニター
- 冷却アクセサリー
などにも製品を広げています。
REDMAGIC公式では、2018年からゲーミング製品を展開し、現在は30カ国・地域以上で製品を展開しているとしています。
特にREDMAGICでは、高性能SoC+大型冷却機構+高リフレッシュレートディスプレイ+ゲーム向け操作機能という組み合わせを重視しています。
nubia Technologyとは?
REDMAGICを理解するうえで重要なのが「nubia(ヌビア)」です。REDMAGICは、nubia Technologyが立ち上げたゲーミングブランドです。
nubiaはスマートフォンメーカーとして、カメラやディスプレイなどを重視した「nubia Zシリーズ」などを展開しています。一方で、ゲーム性能を徹底的に追求したブランドがREDMAGICという位置付けです。
ZTEとの関係
ここは少し分かりにくいところです。
nubiaはもともとZTEから生まれたスマートフォンブランドで、2012年に設立されました。その後、2015年に独立会社化され、ZTEとの資本関係も変化しています。
そのため、
ZTE → nubia → REDMAGIC
という単純な「ZTEのスマートフォンブランド」という説明だけでは現在の関係を正確に表せません。
ただし、REDMAGICがnubiaをルーツとしていることは公式情報でも確認できます。REDMAGICの中国公式サイトでは、nubia Technologyが2018年にREDMAGICブランドを立ち上げたと説明されています。
つまり、REDMAGIC 11S Proは、通信機器メーカーとして知られるZTEをルーツに持つnubia系のゲーミングブランドの製品と考えると分かりやすいでしょう。

REDMAGIC 11S Proの主なスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年6月16日 |
| 先行予約 | 2026年6月9日 |
| 価格 | 14万9,800円~ |
| OS | REDMAGIC OS 11.5(Android 16) |
| SoC | Snapdragon 8 Elite Gen 5 リーディングバージョン |
| メモリ | 12GB / 16GB LPDDR5X Ultra |
| ストレージ | 256GB / 512GB UFS 4.1 |
| ディスプレイ | 約6.85インチ AMOLED |
| 解像度 | 2,688×1,216 |
| リフレッシュレート | 最大144Hz |
| タッチサンプリング | 最大3,000Hz |
| 画面占有率 | 95.3% |
| 重量 | 約230g |
| バッテリー | 7,500mAh |
| 有線充電 | 最大80W |
| ワイヤレス充電 | 対応 |
| SIM | nanoSIM×2 |
| eSIM | 非対応 |
| おサイフケータイ | 対応 |
| NFC | 対応 |
| 防水 | IPX8 |
| 生体認証 | 3D超音波式指紋認証・顔認証 |
| イヤホン端子 | 3.5mm |
価格は日本公式サイトで12GB+256GBモデル、16GB+512GBモデルともに確認できます。
通信・接続性能
対応バンド一覧
REDMAGIC 11S Proは、国内で使われる主要な4G・5Gバンドをかなり幅広くカバーしています。
5G
n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n66 / n77 / n78
4G LTE FDD
Band 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 66
4G LTE TDD
Band 34 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42
SIM
nanoSIM+nanoSIMのデュアルSIM
eSIMには対応していません。
国内重要バンド対応状況
| 回線 | 主要4G | 主要5G | 対応状況 |
|---|---|---|---|
| ドコモ | B1 / B3 / B19 | n77 | ◎ |
| au | B1 / B18 / B26 | n77 / n78 | ◎ |
| ソフトバンク | B1 / B3 / B8 | n77 | ◎ |
| 楽天モバイル | B3 / B28 | n77 | ◎ |
REDMAGIC 11S Proは、日本の主要4キャリアで重要となる4Gバンドを幅広く搭載しています。
特に、B1 / B3 / B8 / B18 / B19 / B26 / B28 をカバーしているため、国内4キャリアとの相性は良好です。
5Gについてもn77・n78に対応しています。
ただし、ドコモの5Gで重要なn79には非対応です。
この点は、ドコモで5Gを重視する場合には注意したいところです。
キャリア別の相性
ドコモ
○(良好)
REDMAGIC 11S Proは、ドコモで重要な
Band 1・Band 3・Band 19・Band 28
などに対応しています。
5Gではn77に対応しています。
一方で、ドコモが独自に使用する5Gのn79には非対応です。
そのため、
ドコモの4Gを中心に利用する → 問題なし
ドコモの5Gを最大限活用したい → n79対応端末のほうが有利
という考え方になります。
ゲーミングスマートフォンとして見ると十分広い対応バンドですが、ドコモ利用者はn79非対応だけは覚えておきたいところです。
au
◎(非常に良好)
auで重要となるBand 1・Band 18・Band 26 に対応しています。
さらに5Gでは、n77・n78 をサポート。
auの4G・5Gを利用するうえで必要となる主要バンドをしっかりカバーしています。
au回線を利用するSIMを入れて使う場合にも、比較的安心できる構成です。
ソフトバンク
◎(非常に良好)
ソフトバンクでは、Band 1・Band 3・Band 8 に対応。
さらに5Gのn77にも対応しています。
そのため、ソフトバンク回線を利用する場合はもちろん、ワイモバイルやLINEMOなどのソフトバンク系回線でも使いやすい端末です。
国内の主要バンドという点では、かなり相性の良い組み合わせです。
楽天モバイル
◎(非常に良好)
楽天モバイルでは、Band 3・Band 28 に対応。
さらに5Gではn77をサポートしています。
楽天モバイルで重要となる、B3+B28+n77 をカバーしているため、楽天モバイルとの相性も良好です。
特に楽天モバイルで5Gを利用したい場合、n77対応は重要なポイントです。
REDMAGIC 11S Proの特徴

出典:REDMAGIC公式サイト
Snapdragon 8 Elite Gen 5 リーディングバージョン
REDMAGIC 11S Pro最大の特徴は、やはり処理性能です。
搭載するのは、Snapdragon 8 Elite Gen 5 リーディングバージョン(Gen5の高クロック仕様)です。
最大CPUクロックは4.74GHz。
さらにREDMAGIC独自のRedCore R4なども組み合わせ、ゲーム性能を引き出す設計になっています。
単純に高性能SoCを搭載するだけではなく、SoC+冷却+ゲーム向けチップ+ソフトウェアを組み合わせているのがREDMAGICらしいところです。
水冷+空冷のAquaCore冷却システム
REDMAGIC 11S Proでは、冷却機構も大きく進化しています。
採用されているのが、「AquaCore冷却システム」です。
水冷と空冷を組み合わせ、
- 13,116mm²大型VC
- 複合液体金属3.0
- 循環水冷システム
- 24,000RPM高速ファン
- 高熱伝導ゲル
- 航空級アルミ合金ミッドフレーム
などを組み合わせています。
特に面白いのが、スマートフォン内部に冷却ファンを搭載しながら、IPX8の防水性能を確保していることです。
エアダクトと内部基板を分離する独立冷却構造によって、防水とアクティブ冷却を両立しています。
6.85インチのフルディスプレイ
ディスプレイは6.85インチAMOLED。
解像度は、2,688×1,216で、最大144Hzのリフレッシュレートに対応しています。
さらにUDC(アンダーディスプレイカメラ)を採用しているため、一般的なパンチホール型スマートフォンのようなカメラの切り欠きがありません。
画面占有率は95.3%。
ゲーム中に画面の一部がカメラで遮られないため、REDMAGICらしい「ゲームに集中できる画面」を実現しています。
最大3,000Hzのタッチサンプリング
ゲームでは画面の表示速度だけでなく、タッチ操作への反応速度も重要です。
REDMAGIC 11S Proは、
- 通常時:最大360Hz
- 瞬時:最大3,000Hz
のタッチサンプリングレートに対応しています。
FPSなど、わずかな操作タイミングが結果に影響するゲームでは、この部分が大きな武器になります。
7,500mAhの大容量バッテリー
バッテリー容量は7,500mAh。
一般的なハイエンドスマートフォンと比較してもかなり大容量です。
さらに、
最大80Wの有線急速充電
に対応しています。
ワイヤレス充電にも対応しており、専用の充電スタンドを使用すれば最大80Wのワイヤレス充電が可能とされています。日本ではその専用スタンドが未発売のため、通常のQi規格充電器では速度が制限されます。
また、ゲーミングスマートフォンでは重要なバイパス充電にも対応。
充電しながらゲームをプレイする際に、バッテリーへの負荷や発熱を抑えやすい仕組みです。
520Hzショルダートリガー
本体側面には、ゲーム用のショルダートリガーを2つ搭載しています。
タッチサンプリングレートは最大520Hz。
画面をタップする代わりに、本体側面のトリガーへ操作を割り当てられるため、FPSなどでゲームパッドに近い操作感を実現できます。
さらに、マクロやゲームごとの設定など、REDMAGIC独自のゲーム向け機能も用意されています。
おサイフケータイに対応
ゲーミングスマートフォンでは省略されることも多い機能ですが、REDMAGIC 11S Pro日本版はおサイフケータイに対応しています。
Google Payにも対応しているため、
- 交通系IC
- 電子マネー
- タッチ決済
など、日本の日常生活でも使いやすい構成です。
さらに3.5mmイヤホンジャックも搭載。
ワイヤレスイヤホンだけでなく、有線ゲーミングイヤホンをそのまま使えるのもゲーミングスマートフォンならではのポイントです。
Wi-Fi・Bluetooth
Wi-Fi
REDMAGIC 11S Proは、Wi-Fi 6に対応しています。
2.4GHz・5GHz・6GHzのトライバンドに対応し、HBS(High Band Simultaneous)にも対応しています。
なお、nubia Z80 Ultraなど一部の最新フラッグシップがWi-Fi 7へ対応しているのに対して、REDMAGIC 11S ProはWi-Fi 6です。
ただし、ゲーム用途ではWi-Fi規格そのものだけでなく、通信環境やルーター、混雑状況なども遅延に大きく影響します。
Bluetooth
Bluetooth 5.4に対応しています。
ワイヤレスイヤホンやゲームコントローラーなど、Bluetooth対応機器との接続にも対応しています。
サポート・保証
REDMAGIC 11S Proは、REDMAGIC OS 11.5(Android 16)を搭載して発売されています。
一方で、Google PixelやGalaxyのように、
「OSアップデート○年間」
「セキュリティアップデート○年間」
といった長期アップデート保証について、REDMAGIC日本公式サイトでは明確な年数を確認できません。
しかしながら一部情報によると、Androidのメジャーアップデート2世代および発売日から5年間のセキュリティアップデートが提供される体制との情報もあります。
長期的なOS・セキュリティサポートを最優先する場合は注意が必要です。
メーカー保証については、日本公式サイトで購入したスマートフォン本体に12カ月のメーカー保証があります。
通常使用による自然故障は無償修理の対象ですが、外傷や水没などは保証対象外です。
また、受取日から15日以内の初期不良については、新品または同等仕様の製品への交換を原則とする対応も案内されています。
REDMAGIC 11S Proはどんな人におすすめ?
REDMAGIC 11S Proは、一般的なスマートフォンというより、ゲーム性能を最優先したフラッグシップです。
特におすすめなのは、
- スマホゲームを最高クラスの性能でプレイしたい
- Snapdragon 8 Elite Gen 5の性能を最大限引き出したい
- 長時間ゲームをプレイしたい
- 冷却性能を重視したい
- 144Hzの大画面ディスプレイが欲しい
- ショルダートリガーを使いたい
- おサイフケータイも必要
- 3.5mmイヤホンジャックを使いたい
- 大容量バッテリーが欲しい
といった人です。
一方で、
- 長期間のOSアップデート保証を重視する
- 軽量なスマートフォンが欲しい
- カメラ性能を最優先する
- Wi-Fi 7が必須
- eSIMを使いたい
という人は、ほかのハイエンドスマートフォンも比較したほうがよいでしょう。
特に約230gという重量は、ゲーム向けの冷却機構や7,500mAhバッテリーを考えれば納得できる一方、普段使いでは軽量モデルとの差を感じやすい部分です。
まとめ
REDMAGIC 11S Proは、「ゲームをするためのスマートフォン」というREDMAGICの思想をかなり強く押し出したモデルです。ゲーム性能を重視した機能がこれでもかというほど詰め込まれています。
通信面でも、国内4キャリアの主要4Gバンドを幅広くカバー。au・ソフトバンク・楽天モバイルのいずれでも使いやすい端末です。ただし、ドコモのみ、5Gで重要なn79に非対応なので、ドコモで5Gを重視する場合は注意が必要です。
一方、おサイフケータイ、IPX8防水、3.5mmイヤホンジャックにも対応しており、従来の「ゲーム専用スマホ」よりも普段使いしやすくなっています。
REDMAGIC 11S Proは、「ゲーム性能を最優先しながら、普段使いの機能も妥協したくない」という人にとって、かなり個性的で魅力のあるゲーミングスマートフォンと言えるでしょう。
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