地震・台風・豪雨・停電。
災害時にまず困るのが、「情報が入らない」「連絡できない」という問題です。
今やスマートフォンは、単なる連絡手段ではなく“生活インフラ”に近い存在。
ですが実際には、
- 緊急速報メールをOFFにしていた
- モバイルバッテリーが空だった
- 通信障害時の対処法を知らない
- 家族との連絡方法を決めていない
……というケースも少なくありません。
この記事では、災害時に「通信を絶やさない」ための設定・知識・事前準備をまとめます。

緊急速報メール(ETWS)は必ずONに
緊急速報メールとは?
地震・津波・Jアラートなどの緊急情報を、携帯基地局から一斉配信する仕組みです。
代表例:
- 緊急地震速報
- 津波警報
- 避難情報
- 国民保護情報(Jアラート)
通常のSMSやLINEとは違い、「回線混雑時でも届きやすい」のが特徴です。
なぜ混雑時でも届くのか?
これは「セルブロードキャスト」という方式を使っているためです。
通常通信:
- 1人ずつ個別通信
緊急速報:
- 基地局がエリア全体へ同時送信
つまり、大勢が一斉にスマホを使っていても比較的届きやすい構造になっています。
OFFになっていないか確認
中古端末や海外スマホでは、設定がOFFになっている場合があります。
Android
設定 → 通知 → 緊急速報メール
iPhone
設定 → 通知 → 緊急速報
最低でも以下はON推奨です。
- 緊急地震速報
- 津波警報
- Jアラート系通知
【関連記事】緊急速報メールについて詳しくはこちら
・世界的に見た日本の緊急速報システム なぜ日本のスマホは地震速報が届くのか?
JAPANローミングとは?
災害時や大規模通信障害時に、他社回線を一時利用できるようにする仕組みです。
例えば:
- 自社基地局が停止
- 特定地域だけ圏外
- 停電で基地局ダウン
……といった場合でも、他社ネットワークへ接続して最低限の通信を維持する構想です。
現在、総務省主導で整備が進んでいます。
【関連記事】詳しくはこちらの記事で解説しています
災害時は「4G」が強い場面も多い
5Gは高速ですが、
- 基地局数がまだ少ない
- 高周波数帯は障害物に弱い
- 電波到達距離が短い
という特徴があります。
一方4G LTEは:
- 基地局数が非常に多い
- 広範囲をカバー
- プラチナバンド対応が強い
ため、災害時は「最後まで4Gが残る」ケースも少なくありません。
【関連記事】詳しくはこちらの記事で解説しています
・普段は使えても油断できない? 災害時に重要になるスマホの“日本向け通信対応”
災害時のスマホ節電テクニック
低電力モードをONにする
スマホには、
- iPhoneの「低電力モード」
- Androidの「バッテリーセーバー」
など、消費電力を抑える機能があります。
これをONにすると:
- バックグラウンド通信制限
- 自動同期抑制
- CPU性能制御
- 画面更新抑制
などが行われ、バッテリー持ちが大きく改善する場合があります。
特に災害時は、「快適に使う」より「長時間つながる」ことが重要です。
バッテリー残量が減ってからではなく、早めに有効化するのがおすすめです。
画面輝度を下げる
スマホで最も電力を消費するのは画面です。
特に最大輝度はバッテリー消費が非常に大きいため、
- 必要最低限まで下げる
- 自動輝度をOFF
にするだけでもかなり変わります。
マナーモードにする
通知音・バイブレーションも意外と電池を使います。
不要な通知を減らし、必要最低限の連絡だけ受ける状態にするのが理想です。
使わない通信をOFF
普段ONのままになりがちな:
- Bluetooth
- Wi-Fi
- NFC
- テザリング
- GPS
などは、使わないならOFF推奨。
特にGPS、Bluetooth・WiFiは地味に電池を消費します。
5Gを切って4G LTE固定にする
これはかなり有効です。
5Gが不安定な場所では:
- 5G⇔4G切替
- 電波探索
を繰り返し、電池消費が増えることがあります。
災害時は:高速通信より安定通信、低消費、広エリアが重要です。
【関連記事】平時の今こそチェックしておきましょう!
・5GをLTE固定にする方法(iPhone / Android)
電波が弱い場所では機内モードも有効
圏外ギリギリの場所では、スマホは基地局を探し続けます。
これがかなり電池を使います。
長時間つながらない場合は:
- 普段は機内モード
- 必要時だけ通信ON
という使い方も有効です。
通信混雑時は「電話」が最初に詰まる
大規模災害時は、音声通話が真っ先に混雑します。
そのため重要なのは:
- LINE
- SMS
- RCS(次世代SMS)
- 災害用伝言板
など、“短文中心の通信”です。
「無事」「避難済み」など短文でやり取りする前提を決めておくとかなり違います。
動画視聴は避ける
災害時は回線全体が混雑します。
動画SNSやライブ配信は:
- 通信量
- バッテリー
を大量消費します。
情報収集は:
- テキスト
- 画像
- ニュースアプリ
中心の方が効率的です。
事前インストール推奨アプリ
Yahoo!防災速報
Yahoo!防災速報は定番の防災アプリ。
- 地震
- 津波
- 大雨
- 河川情報
- 避難情報
など幅広く対応しています。
信頼できるニュースアプリも重要
Yahoo! JAPAN
SmartNews
Google ニュース
災害時はデマや誤情報も増えます。
SNSだけに依存せず、複数の信頼出来るニュースソースを確保しておくことが重要です。平時にインストールして使い慣れておくことも必要です。
Googleマップのオフライン保存
Google Maps
意外と重要なのがこれ。
事前に地域地図を保存しておけば:
- 通信障害
- 圏外
- 低速化
でも地図確認が可能です。
モバイルバッテリーは「容量」だけではない
ありがちなのが:
- 大容量1個だけ
- 充電忘れ
- ケーブル忘れ
実際には:
- 小型を複数
- 予備ケーブル
- 複数端子対応
の方が運用しやすい場合もあります。
■ スマホバンドラボ お勧めモバイルバッテリー
・ケーブル内蔵(ストラップ型)の安心感
・軽量モデル: 「比較的軽量かつ、日常使いでチャージ不足の心配が起こりません」
・安心の半固体電池と2種のケーブルを内蔵
・大容量・高出力モデル: 「家族全員のスマホを数日間維持できる、安心の1台」
「0%まで使い切らない」
災害時は最後の数%が重要。
20〜30%を切ったら:
- 低電力モード
- 通信節約
へ移行する意識が大切です。
災害時に知っておきたい復旧テクニック
通信障害時は:
- 機内モードON/OFF
- SIM再認識
- 再起動
で復旧するケースがあります。
意外と「再起動で直る」は本当にあります。
公衆Wi-Fi「00000JAPAN」
災害時には:
- 00000JAPAN
などの無料開放Wi-Fiが提供される場合があります。
ただし注意点もあります。
- 暗号化なし
- なりすましアクセスポイント
- 情報漏洩リスク
があるため、
- 銀行
- 決済
- パスワード入力
などは避けた方が安全です。
家族で決めておくべきこと
ここまでスマホにかかわる話をさせていただいていますが、やはり一番重要なのがこれです。
事前に:
- 避難(集合)場所
- 連絡方法(紙のメモでも必要箇所をリスト化)
- 緊急持ち出し袋などの再点検
を決めておく・確認しておくだけでかなり違います。
「スマホがあるから安心」ではなく、“スマホを少しでも長く使う方法”、“全くスマホが使えない前提”も考えて日頃の備えをしておくことが重要です。
災害時に強いスマホの特徴
災害時に有利なのは、単純な高性能機ではなく「最後まで使えるスマホ」です。
重要なのは:
- 大容量バッテリー
- プラチナバンド対応
- 4G LTEの強さ
- eSIM+物理SIM対応
- 防水性能
- FMラジオ搭載
など。
普段は意識しなくても非常時には“通信できること”そのものが価値になります。
まとめ
災害時に強いスマホ運用は、
- 緊急速報をON
- 4G重視
- 節電設定
- 防災アプリ導入
- オフライン地図
- モバイルバッテリー管理
- デュアルSIM活用
など、“普段の準備”でかなり差が出ます。
そして災害時のスマホで最も重要なのは、「速さ」ではなく“最後までつながること”。
普段使っているスマートフォンも、災害時には重要なライフラインになります。なるべく長くつながるための知識や準備。つなげて情報を集めるための知識。
アナログな準備も含めて、スマホ視点の防災を今一度考えてみてはいかがでしょうか。

