
日本では「海外スマホは違法」という話を聞くことがあります。
SNSではいわゆる“技適警察”という言葉まであり、
- 海外モデルは日本では使えない
- 技適がないと違法
というイメージを持っている人も多いかもしれません。
では実際に、日本を訪れる外国人観光客はなぜスマートフォンを使っていいのか、なぜ実際に使っているのに問題にならないのでしょうか。
日本では技適が必要
日本で無線機器を使用する場合、電波法により技術基準適合証明(いわゆる技適)
を受けた機器しか原則として使用できません。
スマートフォンも例外ではなく、
- 日本向けモデル
- 技適マーク付き端末
が基本となります。
このため、海外通販などで購入したスマートフォンは技適が付いていない場合があるため注意が必要です。
外国人観光客には特例がある
とはいえ、日本には毎年多くの外国人観光客が訪れます。
そのほとんどが海外仕様のスマートフォンを持っています。
もしすべてに技適を要求すると観光客のスマホはほぼ使えないことになります。
そこで日本では訪日外国人向けの特例が用意されています。
主な条件は次の通りです。
- 海外の認証(CE・FCCなど)を受けた端末
- 日本への短期滞在
- 90日以内の使用
この条件を満たす場合、海外スマホでも日本で通信が可能とされています。
想定されているのは国際ローミング
この制度が想定しているのは海外キャリアによる国際ローミングです。
例えば
- 海外キャリアのSIM
- 日本に旅行
- 日本の基地局へローミング接続
といった利用です。
この場合、海外仕様のスマートフォンでも
日本で問題なく通信できます。
日本のSIMを使う場合
制度上は海外通信事業者の契約利用が前提とされています。
そのため
- 日本のSIMを契約
- 海外スマホに入れて常用
といった利用は、制度の想定とは少し異なるケースとされています。
ただし実際には
- プリペイドSIM
- 観光客向けeSIM
などを利用するケースも多く、訪日客の間では一般的なのが実情です。
実際に取り締まりはあるのか
スマートフォンの技適問題で摘発された例はほとんどありません。
これまでに摘発されているのは主に
- 高出力無線機
- 違法トランシーバー
- 不正な無線局
などです。
これらは電波干渉のリスクがあるため総務省の監視対象になります。
スマートフォンは出力が小さく観光客の利用も想定されているため、現実には大きな問題になるケースは少ないとされています。
「技適警察」という言葉
この話題になるとSNSなどで「技適警察」という言葉を見かけることがあります。
これは
- 海外スマホは違法だ
- 技適がない機器は使うな
と強く指摘する人を揶揄したネットスラングです。
実際には観光客の利用など制度として想定されているケースもあるため「海外スマホ=すべて違法」というわけではありません。
まとめ
海外スマートフォンの扱いを整理すると次のようになります。
日本人
- 技適付き端末の使用が原則
外国人観光客
- 海外スマホでも使用可能
- 短期滞在(90日以内)
つまり、観光客のスマートフォン利用は制度として認められているケースがあるということです。
※本記事は公開されている情報をもとに制度の概要を解説したものです。
電波法の解釈や運用は状況や条件によって異なる場合があります。
海外スマートフォンの利用については、
最終的には利用者自身の判断と責任で行う必要があります。
また、法律や制度は変更される可能性があるため、
正確な情報については 総務省 の公式情報をご確認ください。