同じn77なのに、なぜキャリア同士で電波はぶつからないのか? ― “同じバンド”の本当の意味 ―

KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル、5Gの対応バンドを見ると、

  • au → n77
  • ソフトバンク → n77
  • 楽天 → n77

と書いてあります。

ここで疑問が生まれます。

同じn77なら、同じ電波を使っているのでは?
ぶつからないの?

結論から言えば、ぶつかりません。

理由は「n77はチャンネル名ではない」からです。

目次

n77は“1本の電波”ではない

n77の定義範囲は

3.3GHz 〜 4.2GHz

約900MHzもある広い帯域です。

これは「1本のチャンネル」ではなく巨大な周波数の“土地”の名前です。

実際はこう分かれている

イメージはこんな感じです。

3.3GHz ┃ au ┃ au ┃
3.5GHz ┃ au ┃
3.6GHz ┃ SoftBank ┃
3.7GHz ┃ SoftBank ┃
3.8GHz ┃ 楽天 ┃

※概念図

つまり、同じn77でも、物理的に周波数が別れているのです。

どうやって干渉を防いでいるのか

① 周波数を完全に分割

総務省が帯域をブロック単位で割り当てています。

② ガードバンド(緩衝地帯)

キャリア間に少し余白を設け、干渉を防止。

③ 無線フィルタ

基地局とスマホは、自社の割当周波数しか受信しません。

なぜ「同じチャンネルを使っている」ように見えるのか

スマホの表示が単に

5G n77 としか出ないからです。

しかし実際には、

n77という棚の中に、
各キャリアが別々の引き出しを持っているという構造です。

ではなぜ同じn77で速度が違うのか?

同じバンドでも、

  • 持っている帯域幅(例:100MHz)
  • 基地局の密度
  • トラフィック量
  • アンカーLTE構成

が違うため、体感は変わります。

つまり、バンド名だけでは通信品質は語れないということです。

まとめ

  • n77は“周波数帯の名前”
  • 各キャリアはその中の一部を専有
  • 同じ電波を奪い合っているわけではない
  • だから複数社が同時に使える

「同じn77なのに?」という疑問の答えは周波数は細かく分割されているからです。

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