日本の電波再編の歴史 ― 3G終了から5G拡張、そして6Gへ ―

日本の携帯電話は、世代交代のたびに周波数の“引っ越し”を繰り返してきました。電波は増やせません。だから「止めて、空けて、移す」。

その積み重ねが現在の5Gです。

目次

■ 3G時代(2000年代〜2020年代前半)

主力だった帯域は:

  • 800MHz帯(いわゆるプラチナバンド)
  • 2.1GHz帯

プラチナバンドとは700〜900MHz帯の総称。

  • 遠くまで届く
  • 建物内に入りやすい
  • 基地局を増やさず広域をカバーできる

3G時代は音声通話の生命線でした。

■ 3G停波と終了時期

  • KDDI(au) 2022年3月31日 停波
  • ソフトバンク
    2024年4月15日 停波(一部地域は同年7月まで延長)
  • NTTドコモ
    2026年3月31日 停波

これにより、日本の3Gネットワークは2026年3月末で終了しました。

■ 3G終了で何が動いたのか

800MHz帯

3G → 4G(LTE)へ再配置
現在は4Gおよび5Gのアンカー帯域として使用

2.1GHz帯

3G → LTEへ転用
一部は5GのDSS運用にも活用

3G停波は「空白」ではなく、既存ネットワーク強化への再投入でした。

■ 4G時代の拡張(2010年代)

この時期に広がった概念が「サブシックス」。

サブシックス(Sub6)

6GHz未満の周波数帯の総称。

日本で主に使われた帯域:

  • 700MHz(プラチナ)
  • 800MHz(プラチナ)
  • 1.5GHz
  • 1.7GHz
  • 2.1GHz
  • 2.5GHz
  • 3.5GHz

4Gではこれらを束ねるキャリアアグリゲーションが進みました。

■ 5G開始(2020年〜)

新たに割り当てられた主な帯域:

  • 3.7GHz帯(n77)
  • 4.5GHz帯(n79)
  • 28GHz帯(ミリ波)

プラチナ(Sub6に含まれる)

→ エリア確保の土台

サブシックス(~3.5GHz周辺までの帯域)

→ 容量の主役

ミリ波

→ 超高速だが限定展開

という三層構造になっています。

■ 「再編は完了したのか?」

3G停波という制度上の区切りはありますが、

  • 800MHz帯の最適化
  • 2.1GHz帯の整理
  • 5G転用の拡張

など、調整は継続中です。

電波再編は一度で終わるものではありません。

■ 6Gに向けた動き

検討対象とされている帯域:

  • 7GHz帯
  • 8GHz帯
  • 10GHz帯以上
  • 100GHz超(研究段階)

焦点は

  • 衛星通信との共存
  • レーダー帯域との調整
  • 固定無線の再整理

現時点では「研究・制度検討段階」です。

まとめ

✔ 3Gは2022〜2026年に順次終了
✔ プラチナバンドは4G/5Gへ再利用
✔ 5Gはサブシックス中心構造
✔ 6Gは帯域整理を模索中

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